今年は雨季が始まってから雨が少ない日が続いていたのですが、8月に入ってから急に記録的な豪雨になりました。
広範囲で洪水や土砂災害が発生し、多くの地域で住民生活に大きな影響が及んでいます。
今回の豪雨は短時間に局地的な豪雨が集中する「クラウドバースト(集中豪雨)」に近い現象だった可能性が指摘されていて、ケララ州の気象予測や防災体制の課題も改めて浮き彫りになっています。
大雨そのものの予報は出されていたものの、どの地域にどれほどの雨が降るのかを十分な精度で予測することは難しく、住民の避難や初動対応に課題が残ったとされています。
一方で、2018年の大洪水で得られた経験が生かされ、救助活動や避難誘導は当時よりも迅速に行われたようです。
これにより、多くの命が守られていることも報じられています。
ちょうど昨日だったのですが、トーマスさんからも豪雨発生直後の状況について報告が届きました(動画で話しているのがトーマスさん)。
雨は前日の朝から州全域で降り続き、「2018年の大洪水を思い出すほど予想外で非常に激しい雨」と感じられたとのことです。
西ガーツ山脈に近いムンナール、クッティカナム、クマリーなどの高地では土砂崩れが相次ぎ、各地で交通網にも影響が出ています。
SEEDS-INDIAの近くにも流れていますが、大きなパンバ川は時間を追うごとに急激に水位が上昇し、アランムラ、ラーニー、チェンガンヌールをはじめとする川沿いの町では浸水被害が拡大しました。
アランムラ周辺では道路が完全に冠水し、寺院も洪水に囲まれる状況となっています。
プンナカドゥ(SEEDS-INDIAがある地域)方面へ向かう道路も水没し、治安部隊や救助隊が配置され、住民の安全確保と避難支援にあたっています。
SEEDS-INDIAが支援を行っている子どもたちの居住地域にも被害が及んでいるようです。
プンナカドゥの郵便局からアランムラへ向かう道路はほぼ水没し、クルムタールの低地を含む地域では浸水が発生しました。
住民は現在も高台や避難所への移動を続けていて、生活環境は大きく変化しています。
SEEDS-INDIAはパンやバナナ、古着などを集め、チームで被災地域へ向かっているとのことでした。
幸いにも、地域の「Margin Free Market」や大型スーパーマーケット「Smart Bazar」が営業を継続していたため、食料や生活必需品を調達することができたようです。
SEEDS-INDIAの周辺では現在6か所の一時避難所が開設されており、調達した支援物資は救助隊と連携しながら各避難所へ届けられる予定です。
SEEDS-INDIAでは、どのような支援が最も必要とされているのかを検討していて、限られた人員と資源の中で行政や救助機関との連携も進めながら、地域に根差した支援活動を継続しています。
今回の災害では、残念ながら犠牲者も報告されています。
でも、2018年と比べると救助隊の活動は非常に迅速で、避難も効率よく進められているため、人的被害は当時ほど大きくなっていないようです。
過去の災害から得られた経験が、防災体制や住民の避難行動に確実に生かされていることがうかがえます。
ケララ州では近年、豪雨や洪水、土砂災害が繰り返し発生しています。
地形的な条件に加え、気候変動の影響により極端な降雨が増加していると言われていますが、今後もこうした自然災害への備えが重要になると考えられています。
依然として警戒が続いており、雨量や河川の水位によっては状況がさらに変化する可能性があります。
SEEDS-INDIAは、被災した地域住民に寄り添いながら、安全を最優先に支援活動を続けています。
トーマスさんからは、熊本での地震が起きてすぐに皆様の安否を気遣うメッセージが届きました。
各地で大変な状況が続きますが、皆様が安全で、1日も早く復旧することを願ってなりません。
今後も現地からの情報を確認しながら、支援活動の進捗についてご報告します。




