病院で過ごす人々のそばに

9月も終わりに近づき、ケララでは少しずつ雨季の終わりが見えてきました。
今週は、SEEDS-INDIAが続けている病院での食事支援の様子をご紹介します。

地域の公立病院を訪れ、療養している方々に一人ずつ食事を手渡していく活動です。
現在は、パンやバナナ、お水などを患者さんやご家族へお渡ししています。

治療を受けているとき、薬や医療はもちろん欠かすことができませんが、毎日の食事もまた、体力を保ち、回復へ向かうために大切なものです。
皆様の温かいご支援もあり、引き続き、必要としている方々へ食事を届けることができています。












ちょうど今週、ケララの医療をめぐって気になるニュースが報じられていました。
現地メディアによると、ケララ州の公立病院で、医薬品や医療用品の不足が起きているというものです。

不足が報じられているのは、パラセタモールのような一般的な解熱鎮痛薬をはじめ、抗生物質、糖尿病や心臓病の薬、点滴液、さらには抗がん剤や狂犬病の予防に使われる薬など、多岐にわたります。
傷の処置に使う綿など、基本的な医療用品が不足している病院もあると伝えられています。
今年度に調達する予定だった医薬品や医療用品のうち、209品目について新しい在庫がまだ病院へ届いていないとの報道もあります。

その背景には、医薬品を調達・供給するケララ医療サービス公社(KMSCL)での再入札の遅れや、供給業者が集まらなかった品目があったことなど、いくつかの問題が重なっているようです。
一方、KMSCL側は8月末に発注を行い、医薬品は順次病院へ届く見通しを示しています。

州政府も今回の状況を受けて調達体制の見直しに動いているようで、一日も早く必要な薬が行き渡ることが願われます。

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ケララには、公立の医療機関を頼りながら暮らしている人々が大勢います。
特に経済的に厳しい状況にある家庭にとって、病気になることは、治療そのものだけではなく、さまざまな負担につながります。
薬を購入する費用、病院までの交通費、入院や付き添いによって仕事ができなくなること。

そして、病院で過ごす間にも毎日の食事は必要です。
一つひとつは小さな負担に見えても、それが重なると、生活に余裕のない家庭にとっては決して小さなものではありません。

食事を一食届けることで、病気そのものを治すことはできませんが、その日の食事について心配せずに済むこと、食事を口にして少しでも体を休められることは、療養を続ける人にとって大切な支えになるのではないかと思います。

食事を届けることも、生活用品を届けることも、子どもたちが学校へ通い続けられるよう支えることも、その人がいつもの生活へ戻っていくための小さな支えです。
大きな災害が起きたときだけではなく、何事もないように見える日々の中にも、支えを必要としている人たちはいます。

病気になった人が安心して治療を受けられること。
必要な薬が必要な人に届くこと。
そして、療養している間にも食事をとり、少しずつ元気を取り戻していけること。

どれも当たり前のように思えますが、その当たり前を守ることが難しいときがあります。

これからも現地の状況を見守りながら、SEEDS-INDIAを通じて地域で必要とされる活動を支えていくことができればと思います。
そして現在の医薬品不足が一日も早く解消され、必要な治療を必要な人が安心して受けられる状況に戻ることを願っています。

〜ご寄付について〜
6月下旬以降にお預かりしているご寄付になりますが、10月上旬頃までに送金が完了する予定でいます。
送金が完了いたしましたら、改めて更新させていただきたいと思います。
いつも子どもたちとSEEDS-INDIAの活動を温かく見守り、支えてくださっている皆さま、本当にありがとうございます。